太平洋フェリーで[名古屋→苫小牧]

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今回は長年の悲願である「愛車で北海道を走破!」というテーマで旅行する。主な目的地は知床宗谷岬となっており北海道をほぼ一周することになる。

これが旅行後に描写した走行軌跡。一か所だけ落石により通行止めとなっていて迂回した以外は概ね予定通り北海道をほぼ一周できた。方向は反時計回りで[苫小牧→知床→宗谷岬→留萌→苫小牧]の順である。車中泊2回、ホテル泊2回。

苫小牧までは太平洋フェリーを利用。船舶は船旅専門誌『クルーズ』で【フェリーオブザイヤー30年連続受賞】しているいしかり。そのキャッチフレーズは〈エーゲ海の輝き〉なのだ!突然のコロナでキャンセルとなった2020年05月のMSCグランディオーサ地中海クルーズ10日間のリベンジも兼ねるのにちょうど良い!これでいたく残念がっていた妻のひろこの気も少しは収まるだろう。

料金についてもいろいろと調べてみた。この歳になって夫婦で旅するのに最低でも個室にしたいというのが本音のところ。比較するのは新日本海フェリー。実は1泊2日の新日本海フェリーとさほど変わりはない。ゆっくり船旅を楽しみたいなら太平洋フェリーだ。おまけに帰宅時刻も新日本海フェリーだと深夜になってしまうが大平洋フェリーだと日中に大阪に帰ることができる。さらに【ふたりあわせて100歳キャンペーン】という超お得なプランが存在する。これは特等室なのに格下の1等アウトサイドよりも安くなっているし乗用車運賃も大幅割引となっている。これによって料金は以下のとおり。

往路ふたりあわせて100歳キャンペーン(2人分)45000円
乗用車5m未満20200円
復路ふたりあわせて100歳キャンペーン(2人分)45000円
乗用車5m未満20200円
合計(2人分)130400円

注意:ルールとして往路の予約時に復路の予約をセットで取ることはできない。それぞれ予約開始日となる乗船日2ヶ月前の同日午前9時以降に別々に予約を取る必要がある。

11:00に大阪を出発し、下道でやってきたのはイオン名古屋茶屋。ここで乗船後に食べる弁当やスナック的な食材を買い込む。ここから名古屋港までは15分ほど。

16:20 名古屋港で乗船の手続き。

この時点で乗船券、行先の掲示札、部屋のカード鍵を二人分手渡される。クルマでの乗船は運転手のみと決められている。なので、同乗者のひろこは自分の乗船券と部屋鍵を持って2階の待合室へ。

ひろこは2階待合室からボーディングブリッジを通って徒歩で船舶へ。

ひろしはC-HRで係員の誘導に従って乗船の順番を待つ。

17:30 ひろしもC-HRで乗船。

係員の指示に従って駐車。近くのエレベーターに乗って客室階へ昇る。

いしかりの中央にある吹き抜け。乗船中どこへ行くにしてもここが通過場所となる。

《画像をクリックで拡大》部屋は特等室(洋室)の621号室。欲を言えば陸地の景色がよく見える左側が良かったんだけど、吹き抜けに近い場所なので非常に便利。

廊下はキレイで明るい。

レイアウトも使い勝手の良いビジホといったところ。広さは十分だ。テレビは予想していたより多くのチャンネルをまぁまぁ安定して受信できて退屈することはなかった。

特等室はバスタブ付き、トイレも温水洗浄便座付きなのだ。

特等室にはサンダルと部屋着とタオルがついている。部屋の外では部屋着で映画館や売店に入るのは禁止されていて、大浴場との往復のみに限定される。とはいえ部屋着で廊下を歩いている人は、ひろしとひろこ以外に誰も見かけることはなかった。ウカレタ夫婦だと目に映っていたことだろう。洗面用具もあり髭剃りは使い心地の良いもの。あと、特等室には湯沸かし器や冷蔵庫が完備。また特等室の客はラウンジ「ヨットクラブ」に行けばアイスペールに入れて氷を無料でもらえる。

大浴場の横にある給湯室。電子レンジもあって食事時には行列ができる。

喫茶の「ヨットクラブ」。こちらでも食事が提供されていてレストランより美味しいとの声もあり繁盛していた。牛たんカレー/1000円、エビピラフ/550円、ナポリタン/650円、モーニングセット/650円、生ビール/630円 など。

ビールについては自動販売機もあり、例えばスーパードライ350ml/320円だった。

喫茶店の端には無料のティーコーナーがある。水と煎茶とほうじ茶がそれぞれ冷と温で提供されている。

大浴場は入港前後以外の24時間利用可。脱衣所のロッカーは鍵なしのカゴのみだが、脱衣所の端の方に100円返却式貴重品ロッカーがあるので部屋カードキーはそこに入れるべし。風呂好きのひろしもひろこも暇さえあれば浸かりに行ってたので、おかげで肌がカサカサになった。

なかなか立派なラウンジ「ミコノス」。苫小牧に到着するまで合計5本の映画が上映された。復路ではピアノコンサートが開催された。もちろんすべて無料。

レストラン「サントリーニ」。一度は利用しておいても良いかなと思ったので、安い昼食バイキング/1100円で訪店することにした。

各種ドリンクバー、イカの天ぷら、れんこんのはさみ揚げ、高野豆腐と三種の煮物、棒餃子、甘酢の肉団子、エビピラフ、蒸し鶏と人参のバンバンジーソース、たたき牛蒡、パスタ、海老塩ラーメン、カレー、味噌汁、デザート、サラダなど。

明るい昼間に太平洋を見ながらのランチは格別。とりあえず1100円でお腹いっぱい食べたいならお得かなという程度で、美味しさを求めるなら物足りないレベル。夕食/2100円がこれと同じレベルなら夕食は要らないかなぁと二人の意見は一致。ということでこのあとの仙台での一時上陸で夕食を調達することを決行する。

14:40 名古屋に向かう太平洋フェリーの姉妹船「きそ」とすれ違う。大勢の人が甲板に出て手を振った。

仙台港で一時上陸。入港前に一枚の書類に記入し提出すれば一時上陸できる。今、向かっているのは三井アウトレットパーク仙台港。しかし夕食を調達したいひろし夫婦にとってこれは痛恨のミス。ずんだと弁当調達が目的なら絶対にイオン多賀城店のほうに行くべしで、復路では迷うことなくそうした。

三井アウトレットパーク仙台港の中にある『お茶の井ヶ田茶寮喜久水庵 -仙台港店』で【のむ喜久福ずんだシェイク/500円+期間割引=470円】を購入。これがまた美味しいのだ!

三井アウトレットパーク仙台港では弁当が売られてないのでイオン多賀城店のほうにも足を向ける。距離が1km以上あるのでひろこは仙台港フェリーターミナルへ戻り、ひろしだけでイオンへ向かう。無事弁当とチューハイと明朝のパンなどを買うことができた。最初からこちらに来ていれば良かったと後悔。ずんだシェイクも、このイオンのすぐ近くにお茶の井ヶ田茶寮喜久水庵多賀城本店があって、そこで売られているのだ(こちらを参照)。

10:30 北海道の大地が見える。

11:00 苫小牧港に着岸。

ここでも乗船するときと同じで運転手と同乗者は別々で下船。写真の〈同乗者のりば〉エリアにまでC-HRを運転してくると、そこにひろこが待っていて無事落ち合うことができた。この時点で11:15。ここから「愛車で北海道を走破!」がスタートする。

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