今日は二か所の温泉を巡る。
- 八煙野渓温泉
- 舊金山総督温泉
『八煙野渓温泉』は渓谷の河川の野湯、『舊金山総督温泉』は台湾唯一のハロゲン湯で海が見える露天風呂を備える。
『捷運台北車站』で電車を降りたらそのまま地下道を歩き『公園路M8出口』から地上に出る。そこの『公園路』という道路を200m南下し『臺北車站(公園)』というバス停まで歩く。
『臺北車站(公園)』バス停に到着。09:00出発の『皇家客運1717路線』のバスがおとなしく待機している。
バスの扉が開く08:55まであと10分ほどあるので並んでいる台湾人たちに『八煙野渓温泉』と書かれた紙を見せて「このバスでOK?」と聞くと、「自分たちもそこへ行く」という男性のグループと出会う。
『皇家客運1717路線』の時刻表。路線の両端の<台北>または<金山>の出発時刻しか表示されていない。途中の各バス停に到着する時刻は、この時刻表からある程度推察しなければならない。
本日の計画
- 1717路線に乗って『臺北車站(公園)』→『八煙(綠峰溫泉山荘)』
- 入湯: 八煙野渓温泉
- 1717路線に乗って『強薪(八煙溫泉會館)(陽明山水溫泉會館)』→『金山』
- 入湯: 舊金山総督温泉
時間があれば『野柳』とかにも行ってみたい。
起点となる『臺北車站(公園)』から乗車すると余裕で座れる。目的地まで結構時間かかるし山間部は曲がりくねっているので座れて良かった。[悠遊卡]を乗るときに運転手横の機械にピッとかざす。
車内前方の電光案内板を注意して見ておく。[八煙綠峰山荘]の表示で停車。『八煙野渓温泉』に行く男性たちと一緒に降りる。降りるときにも[悠遊卡]をピッとかざす。運賃は130元(約490円)だったように思う。
10:15 『八煙(緑綠温泉山荘)』に到着。『臺北車站(公園)』からの所要時間は1時間15分。
ここからはちょっとしたハイキング。まずバス停から道を横断する。
横断したら小路に入って行ってすぐに右折。
この右横には露店があり美味しそうな【花枝丸(イカ団子)】が売られていた。
数件だけ並んでいる民家の前を通り抜ける。
畑の中を通り抜ける。
よそ見をすると危険な細道。
通過ポイントの目印となる『水中央』。
これが『水中央』。名所らしい。
『水中央』を過ぎると再び細い道。
このあたりから山道となる。岩に温泉マーク。近いのか!?と一瞬喜んだが実はまだまだである。
下り急こう配の坂道がつづく。
「あ、湯けむりだ!」と喜んだが、ここは蒸気が噴出しているだけ。実はまだ目的地までの半分くらい。ここから道はさらに険しくなり斜度もきつくなる。
ようやく『八煙野渓温泉』の入口に来た。実は柵があって”立ち入り禁止”となっている。取り締まりに合うと罰金を科せられるらしい。
到着!ひろこが着物だったこともありスローペースでバス停からの所要時間は約40分。普通だったら30分かからない位だと思われる。
女性は黄色矢印の中で着替える。わざわざ覗き込む人はいないが、足下は悪いし隙間だらけで、とりあえず目隠しとなっている程度。
先導して頂いた台湾男性たちと記念撮影。神戸の大手企業で勤めていたこともあるという。つたない英語と中国語でいろんな話をして楽しかった。
川の水と混ざることで適温となる。まさに『八煙野渓温泉』の河川野天風呂!最高に気持ち良かった。周辺にはBBQをする中高年のグループもいた。全体的に静かで和やかな雰囲気。さて、そろそろ服に着替えて次の目的地へと出発。
写真は温泉エリアから退場してすぐの場所で、ここで道が分かれている。黄色矢印は[行き]のルートで、つまり左上から降りてきて温泉に来たわけである。[帰り]は道が広くて平坦な青色矢印のルートを通ることにする。
こちらの道は金属が錆びたような色の川に沿って通っている。
一か所だけ1.5m幅の川を渡る場所がある。
こちらのルートはほとんどがこんな感じ。[行き]のルートと比べて面白味はないがかなり楽である。
『八煙温泉會館』の駐車場に出る。ひろこの着物姿でもここまで約20分で来れた。
この舗装道路を上がればバス通りの道。
バス通りに出た。バス停『強薪』まではあと200mほど歩く。
ようやくバス停『強薪』に到着。『陽明山水會館』の入口に位置する。時刻表が貼ってあるが上記のものと同じ『臺北車站(公園)』と『金山』の出発時刻だけが記載されている。ここからひろしとひろこは台北に戻るのではなく『金山』に向かう。
衝撃写真!台湾の若いカップルがバス停でもない場所で手を挙げていて、なんとそこにバスが停車した!そしてバスに乗り込んだ!タクシーみたいやん!しかしさらに衝撃的なことが…。
ようやくバスが『強薪』バス停にやって来た。手を挙げているひろこの横でひろしはバス停に止まった瞬間を撮影しよう構えていると、一旦は速度を落としたバスが再び加速!ひろしは慌てて手を大きく振った。そんなひろしをじ~っと見ながら急ブレーキをかけてバス停を少し過ぎたところで止まってくれた。運転手は「ごめんごめん。撮影しているだけかと思った」というようなことをジェスチャーと台湾語で言っている。こんな僻地で、しかもバス停に立って撮影だけすると思うか?!とツッコミたかったが、とりあえず助かったという思いから「大丈夫」と笑顔で返す。ということで『強薪』での停車写真は撮れなかった。結論:台湾ではバス停で待っていても手を振らなければ止まってくれない!