NHK連続テレビ小説「おしん」で有名になった大正ロマンの雰囲気が漂う『銀山温泉』。今回の仙台旅行で外せない観光地だ。
松島での観光を終え出発してから約2時間、C-HRを走らせて銀山温泉にやってきた。銀山温泉街の手前500mのところに未舗装の無料駐車場がある。この先、自家用車は宿泊者以外は侵入禁止となっている。
14:50 『銀山温泉 共同浴場 しろがね湯』に到着。受付の男性から「もう10分ほどで閉めますけど良いですか」と言われるが、もちろんそれでも入浴するに決まっている。500円×2人を支払い急いで入湯。実は松島からここに来るまでの途中で銀山温泉観光センターに電話をし「15:30までに入れば大丈夫です」との返答を得ていたので不思議に思った。風呂を出てからこのことを受付男性に尋ねてみようと思っていたら、何かを察したのかその男性から「すいませんね。今からメンテナンスなんですよ」と話しかけてきた。「そうだったんですか。いや実は…」と観光センターの電話の件について話すと「観光センターのほうではメンテナンスのことまでは把握していないだと思います」とのこと…なるほどね。ギリギリセーフだったということだ。とりあえず入湯できてラッキーだった。
名 称:銀山温泉 共同浴場 しろがね湯
所在地:山形県尾花沢市銀山新畑北415-1
営 業:9:00-16:00(不定休)
駐車場:銀山温泉無料共同駐車場
ご注意:この記事の情報は2022年10月ごろのものです。
この日は1階男湯、2階女湯となっていた。たぶん日によって入れ替わるのだろう。有名建築家隅健吾による設計だけあって内部は銀山温泉街のノスタルジックとはまた違うモダンな雰囲気。脱衣所は棚にかごがあるだけで、鍵付きロッカーではない。すりガラスに囲まれて真っ白な空間に身を置いている感じ。ただ、2001年に建築されたということで21年の月日が経っており、白色を基調としているだけに経年劣化や錆が目立つ。お湯は源泉かけ流しで薄く白濁していて、ほのかに硫黄臭がする。普段は熱過ぎるくらいらしいが、前客が湯舟の隅っこにある蛇口から冷水を供給しすぎたせいで少々ぬるめだった。
銀山温泉街の奥まで行くと疎水坑跡がある。銀の採掘のために、排水・運搬・通路として掘られた坑道である。
内部はこんな感じ。10mくらいのところに柵があり、その先へは行けないようになっている。元々は全長1000mほどあったらしい。
温泉街を最も奥の突き当たりまで歩くと落差22メートルの『白銀の滝』がある。ここでUターンし温泉街に戻る。
温泉街は思っていたよりこぢんまりとしているが、それでも「千と千尋の神隠し」のモデルになったのではないかといわれる能登屋旅館や、左官職人が使う鏝で漆喰を使って様々な模様を描いた鏝絵と呼ばれるもの、ガス灯などノスタルジックな温泉街は散策していて楽しい。たぶん日没後にガス灯がともる時刻がきれいなんだろう。
『和楽足湯』という無料足湯。源泉をそのまま利用。
『野川とうふや』で休憩する。店舗の向かいには専用イートイン小屋があるため、注文した豆腐を腰を下ろして食べることができる。またそこにはドトールの自動販売機や各種ジュースが置いてある。
食べたのは【限定:立ち食い生揚げ/240円】。イートイン小屋のテーブルで、果汁100%ストレート【山形代表りんご】と頂く。カリッとした外皮に柔らかく風味豊かな豆腐、少し甘めのタレが口の中で絡んで気持ちが安堵する美味しさ。
最後に銀山温泉街入口にある白銀橋たもとに位置する『菓子処明友庵』に立ち寄る。
揚げたての【揚げまんじゅう/110円】を購入。揚げたてということもあるのか、油で揚げているがサクッとした食感でしつこくない。沖縄のサーターアンダギーの中に餡が入っているような感じ。