有名温泉地に無人の共同浴場がある場合は無視できない。
蔵王温泉街入口には市営無料駐車場がある。グーグルマップでそのように表示されているが、現地ではどこにもその看板がないので、若干戸惑うがここに間違いない。
蔵王温泉街のメインストリートである高湯通りを登っていく。蔵王温泉は奥州三高湯の一つであり、1950年あたりまでは「高湯」もしくは「最上高湯」と呼ばれていたらしい。
『山口餅屋』で昼食の予定だったが休業日だった。地元民に聞くと、近年は土日祝くらいしか開店していないようだ。
高湯通りを上がっていった突き当り付近にある『上湯共同浴場』。蔵王にはほかにも100mほど離れたところに『下湯 共同浴場』『川原湯共同浴場』あと多人数対応可の整備された『大露天風呂』とあるが、ここが元々『大湯』と呼ばれた最も歴史のある共同浴場ということで、今回はここに入る。昔なら全制覇していただろうが、もうそこまでのモチベーションはない。代表的な浴場を一つ味わっておけば満足だ。
名 称:蔵王温泉上湯共同浴場
所在地:山形県山形市蔵王温泉45-1
駐車場:市営無料駐車場から徒歩5分
ご注意:この記事の情報は2022年10月ごろのものです。
無人なので入口のポストのような赤い料金箱に200円を入れて入場する。
鍵付きロッカーはなく箱型の棚があるだけなので、貴重品は持ってこないかビニール袋に入れて浴室に持って入るかになる。浴室との隔たりは全面クリアなガラス戸なので湯舟に浸かりながら自分の荷物を監視することはできるが、盗まれる瞬間を見ても裸で追いかけることはできないので、その方法に頼らないほうが良さそうだ。
浴室内には浴槽が一つあるだけで、酸性のため石鹸を必要としないのでシャワーもカランもなし。風情に満ちた最高に落ち着くロケーションで気持ちがいい。
加水 | 井戸水を加えて温度調節 |
加温 | していない |
かけ流し・循環ろ過 | 放流式かけ流し |
入浴剤・消毒 | 一切使用していない |
お腹が空いたので上湯共同浴場のすぐ隣にある『蔵王カフェ&バルChotto』に入る。正直言って、風情のない真新しい店舗で美味しいのかどうか不明で恐る恐る入った。
店内はパステル調でびっくりするくらいきれい。今のところ風情がなく蔵王温泉に来た感じはしない。
ランチメニュー。意外にお手頃な価格!よく見れば山形色がよく反映されていて観光に来た気分を盛り上げてくれるじゃないか!
【やまがた雪豚のしょうが焼きプレート/980円】。マジで美味しい!この店に入って良かった。
【塩鯖とトマトのバインミーセット/1050円】。美味しいし、しかも意外とお腹が膨れるボリューム。支払いの時に思わず「美味しかったですよ」と店員に声をかけずにはいられなかった。